Kagiyama kenchiku sekkei        鍵山建築設計      Small fantastichouse story  

空廊


空廊 プロローグ・エピローグ

東京都東村山市の家-1 プロローグ・プロセス・エピローグ から成るストーリーをご覧ください
東京都立川市 一級建築士事務所 鍵山建築設計

プロローグ                                                  エピローグ

『いつもホームページを拝見しています。設計監理をお願いするに当たって先ず何をすればよいのでしょうか。』

クライアントが、日夜家づくりについてあれこれ調べ、話し合い、悩んだ挙句に決めたことは、
『今住んでいる土地に、鍵山建築設計の設計監理で二世帯住宅を新築する。』
・・・でも、何から手を付ければよいのか。

電話か、メールしても良いのだろうか。
それで、何を聞けば良いのか・・・。
二世帯住宅であること。
奥まった敷地の為、日照に不満があること。
その他、ご家族皆様のご要望をまとめて、後日ご連絡を下さい。
と言うことになりました。

その後
設計監理契約締結、計画案1の提案と進みました。
親世帯のプライベートスペースは2階。
両世帯共通のリビングダイニングを1階に配して、地下に子世帯ご家族のプライベートスペース。
クライアントのご希望のひとつです。

光と風をふんだんにとり込み、家族みんなが仲良く暮らせる二世帯住宅になるのは、言うまでもありませんが、
クライアントの予想通りに出来たのでは私たちがお手伝いする意味がありません。

“予想以上”の結果が出せるよう、順次このページで紹介していきます。

 

プロセス
05.07.30 工事契約
05.08.03~05.08.10 既存建物の解体工事
05.08.12

地鎮祭

雨上がりの朝
工事の安全を祈念して、無事終了した

その時
気持ちの良い風が通り過ぎていった
05.08.18

地盤調査

関東ローム層
支持地盤にロッドが当たる
05.09.09



山留めH鋼と矢板

山留め親杭打設
掘削しながら、山留め横矢板を入れる
05.09.13

根切、底盤砂利敷き

関東ローム層の確認
05.09.17

地下室の耐圧盤捨てコン、墨だし


向こう側の隣地にある木はシャラ
四季を彩る
05.09.22

地下室の配筋         


耐圧盤と壁を一気に組む

少しブレは生じるが、鉄筋本来の力が発揮できる

05.09.29

 


地下室の電気配管 所定位置に取り付け

地下の配管スリーブ
勾配をつけることによって、水の浸入を防ぐ

地下コンクリート打ち継ぎ部の膨張する止水材

部位に止水材を接着
コンクリートの水に少しずつ反応して
膨張し、止水する。
05.10.06

 
地下室の型枠組立

コンクリート打ち放しを配慮して、型枠の縦の桟木のピッチが細かい

壁の『膨張する止水材』
セパレーター(コンクリートの壁厚を保持する為の金物)
の間の止水材が水道(みずみち)からの浸水を防止する
05.10.13

 
ドライエリア(地下テラス)

ドライエリアからシャラの木が見える

ドライエリアの片持ち階段
片持ち(一端のみ固定支持)の段板
の型枠が壁部分に取付、緊結される
05.10.20

地下室のコンクリート打設
05.10.28

 
地下室の外型枠バラシ

余掘りから、コンクリートの打ち上がり状態がわかる
ジャンカ、はらみ等もなく、上出来

この日に中学生の職場体験も
同時に行われました
05.11.08

 



地下室の土埋め戻し

スラブと一部を除いて、型枠のバラシは終了

ドライエリア(地下テラス)しつらいのスペース

スラブ天端に全て16mmの太いアンカーボルト

地下室上部に階段室の開口部

露出階段から地下へと光が降りてくる
05.11.12

 


祝上棟式           


最高の日
みんなにこにこ顔
クライアントも大満足
記念写真
05.11.17

 
屋根構造用合板張り

足場+ネット張り
屋根裏面を見上げる

構造用合板の継ぎ目に受け木をあてがい、水平剛性を高めている
05.11.24

陸屋根下地

FRP防水下地
05.12.08

 


大開口部

南上部の大開口部から降り注ぐ、日差しが暖かい

33度の屋根勾配が光を奥深く届ける
モノコック体


窓台、まぐさに45×120の太い木材を使用することで、外壁全体が耐力壁となり、強い構造を生み出す
05.12.09




隣家境に目隠し

桧のフレームに桧板をタテに打ち付ける

囲まれた外部空間は内部に取り込まれる
05.12.16

サッシ取り付け

みんなが楽しめる空間

台形高窓がきいている
05.12.23

地下室の型枠バラシ

全てコンクリートの型枠がはずれ、表しになる

床には調整束の取付。
05.12.25

ラス下(木ズリ)        

外壁モルタルの下地板張り
06.01.18

階段小柱

半柱に階段の踏み板が取り付く
06.01.25

防湿シート
06.01.28

 
断熱材

壁天井断熱材はロックウール
06.01.28

外壁モルタル塗り

グラスファイバーネットを全面塗り込んでいる

割れ予防と壁の強化
06.02.09

西面のハイサイドライト

小さなマイナスをつぶさず、大きなブラスを獲得した

豊かな空間が際立つ

西日のあたる部屋はカッコいい
06.03.20

目隠し

木の風合いと共に重厚感があって、とても良い
06.03.22

内部塗装           

木部にピニーカラーを塗布
06.03.23

外部キャットウォーク
06.03.25

トイレ手洗器

オリジナル手洗器

リラインスの水栓と無垢の木のカウンター、ボールはデュポンコーリアン
06.03.27

目隠し裏面

風通しの良い場所に設置

オール桧とし、耐久性のある構造とした
06.03.28

 
外部キャットウォーク

手摺りの取り付け

縦張りで、和のテイスト

キャットウォークにて訪問客の出迎え
06.03.29

風の道

奥まった敷地に建つ家

見通しのよい、風の道がある

今日も地鎮祭の時と同じ、気持ち良い風が通りすぎていった
06.03.30

キャットウォークから地下テラスを見る

内側にはスチールの手摺りが取り付く

浮遊感があって、とても楽しい場所になっている
06.04.03

 

地下テラス(ドライエリア)

採光、換気、排煙の目的だけでなく、お茶したり、パーティー等で楽しく過ごすことができる
06.04.04

ルーフテラス         

仰向けに寝転んでみた、青い空と流れる白い雲を見ていると何ともいえない開放感に浸る事ができた

とても気持ち良い
06.04.04

 



2階リビングのハイサイドライト

一日の光の変化、四季を通じての光の変化を楽しむ事ができる

シーリングファンは取り込んだ新鮮な空気をゆっくり攪拌する

静かにゆったりまわる動きはこころを安定させる

光、風、空、雨、星全てを楽しめる
 



リビング階段
光と風を取り込む装置でもある

スタディコーナー
リビングの中にある。息抜き窓もある

アイランドキッチン
両サイドから行き来でき、快適
06.04.05

外観

太陽と風をいっぱい飲み込み、幸せを呼び込む、そんな楽しい外観になった
06.04.15



ファインフロアーグレーチング
溶融亜鉛めっき仕上げ

ドライエリアの落下防止手摺りの取り付け

イニシャルのYとIをあしらったスチール柱の取り付け
ブラック&レッドに塗り分けた
東京都東村山市の家-1が完成しました。                    

エピローグ                                               プロローグ

クライアントの希望

そのひとつに、大きなテーマがありました。
二世帯住宅であるが故、三層の真ん中の階にお互いのパブリックスペースを設けたい。という事でした。

それは、地下1階・地上2階建てですから、1階がそれにあたります。
しかし、私たちが提案した計画案は意を反して、2階にリビング、ご両親のスペースは1階というものでした。

案の定!?平面図を見てもピンと来ず、言葉少なくその日の打合せは終わりました。・・・が、『リビングは2階でお願いします。』と家族全員の意見が一致するまで、要した時間は長くはありませんでした。

きっと、私どもに依頼する時まで、数々の間取りを考えていたのだと思います。
しかし、建築家との家づくりは『想い描いていたとおりの家』が出来るのではなく、打合せを重ね、ひとつひとつの事柄にメリットとデメリットを充分理解し、『納得のいく家』を造るのだと実感してもらえたのではないでしょうか。

そんな気持ちのあふれるメールが引っ越し早々届きました。
『・・・・・地下階は思った以上に明るく、広く感じます。
でもとっても寒いです。2階はとっても気持ちがいいです。
空が見えて、床に座ると北側の窓からちょうど桜が見えました。
キャットウォークからは朝は富士山、夜は星と月が見えます。
子供達も大喜びです。もも(注・愛猫)も家中探検しています。
みんな2階に集まります。・・・・・これからいろいろ工夫したり、購入する物を考えたり、まだまだ楽しみがいっぱいです。・・・・』



引越し間もなく伺った折、ひとつ手前の道路を曲がっただけで、
お嬢様とそのお友達の賑やかな声が家の中から響き渡り、
その様子が実に良く、手に取るように分かりました。

二世帯住宅の場合、特に、コンバージョンな計画も大事です。

地下室は、現在、子世帯のプライベートスペースとなっています。
RC造で大きく地下スペースを造り、内部には一切RCの壁を造らない。
・・・その為にはこの地下室部分の壁とスラブのコンクリートと鉄筋の量は誰もがあきれてしまうほどの量を使っています。

内部の間仕切りは、床を貼った上に木間仕切りとした為、家族のライフスタイルが変化した際にはその全てを取り外し、
用途の変更に耐えられるよう考えているのは言うまでもありません。

最近、富に二世帯住宅に関するご相談が増えてきました。
その思い立った機会はさまざまですが、1つ言える事は、家族皆が一緒に楽しめる空間がどれだけ素晴らしく実現するかではないでしょうか。