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犬庭 プロローグ・エピローグ

東京都練馬区の家 プロローグ・プロセス・エピローグ から成るストーリーをご覧ください
東京都立川市 一級建築士事務所 鍵山建築設計

 

プロローグ                                                  エピローグ

築50年のお住まいの老朽化に伴い建て替えを考えている。

希望の間取りを一生懸命考え、よくチラシが入って来る、近くのハウスメーカーに相談に行った。

ところが!この土地にこの広さは建てられない。

いわゆる建蔽率、容積率オーバーだと言われ、オーバーした分は削って検討。

「どのくらいの広さなら建てられるのだろう。」からはじまり、「最初の間取りを単に削った普通の狭い家だった。」

「ホントにこれでいいの?」と言う揺らぐ気持ちから、日夜インターネット検索した結果、『鍵山建築設計』に辿り着いたとO様は語る。

そして、設計監理契約後、当日のメールには、「これからの細々とした事や仮住まい生活を思うと気が重いですが、後は鍵山さんに全てお任せなので安心です。

ネットの家づくりのページを力を入れて見る必要がなくなり、気持ちが楽になりました。

今後ともよろしくお願い致します。」と届いた。


私どもも、嬉しいと同時に責任と緊張感で一杯であり、
又、とても楽しみな部分の多い東京都練馬区の家がはじまった。

 

プロセス
敷地 敷地


大きなどんぐりの木がある
ここに小さな楽しい家が建つ
2002.10.7
地盤調査
地盤調査

スウェーデン式サウンディング試験
池が近くにありますが、良い地盤でした
2002.10.8
地鎮祭
地鎮祭
 

 井戸も一緒にお祓いしました
配筋 配筋

太い鉄筋、太いアンカーボルト。
そしてダブル配筋
2002.10.29
上棟式1


 上棟式2
上棟式  

桧の太い土台、太い柱、太い梁
2002.11.06
接合金物1

接合金物2
 
接合金物(1)

梁と柱、柱と土台のホールダウン金物(引き寄せ金物)
柱の欠損の少ない金物を選ぶ
接合金物3

 構造用合板のスタンプ
接合金物(2)

梁と柱、柱と土台のステンレスのVP金物(接合金物)
ホールダウン金物、羽子板ボルト以外は
この金物で間に合う。
この上から構造用合板を張る事ができる。
構造用合板のスタンプは<JAS12×910×3030 FC0>。
2002.11.13
足場掛け

モノコック
モノコック
晴天の足場掛け
ピーンと張り詰められたモノコック体
軒を省くことによって、水がとどまることがない
2002.11.20
外壁防湿シート1

外壁防湿シート2
デュポンタイベック 

外壁防湿シート
デュポンタイベツクは防水性、強度、透湿性、防風性に優れ、他の追随を許さない
2002.11.29
天井断熱材
天井断熱材
 
ロックウール厚100
屋根の二重構造がプラスされ高い断熱性を維持する

下に見えている金物はひねり金物(桁と垂木を接合する)
2002.11.29
壁断熱材

床断熱材
壁、床断熱材
壁はロックウール
壁の二重構造がプラスされ高い断熱性を維持する
床はグラスウールボード
2002.12.04
ラス下1

 ラス下2
ラス下

ラス(金網)モルタルの下地板
仕上げ材にしたいくらいの良いできばえ
2002.12.09
雪の現場
雪の現場

今年初めての雪
今日は施主と色見本の打ち合わせ
2002.12.19



FIX窓・ロフト丸窓 

小さなダイニングの上部に大きなFIX窓
ロフトには丸窓、ルーフバルコニーに繋がる
2002.12.27
モルタル塗り

ウッドデッキ下防水
 
モルタル塗り、バルコニー防水

ウッドデッキ下防水
防水を工夫する事により、
デッキ下を風が通り抜けるようにしてある
モルタルの下には雨が入り込まないよう
二重構造
2003.01.03
オリジナルキッチン
オリジナルキッチン
アイランド式
デュポンコーりアン(カメオホワイト)カウンター
2003.01.07
外壁モルタル
外壁モルタル

夕日に染まる
2003.01.16
露出階段
露出階段    

連続した柱に段板を組み込んでいく匠の技
2003.01.26
外壁 校倉仕上


外壁 校倉仕上

元気のでる色

ちいさな家
2003.02.03
列柱と段板

コンセント埋め込み
階段

列柱と段板
柱にコンセント埋め込み、
コードは見せない
少し離れた南側の道路より
ルーフバルコニーが垣間見える
2003.02.09
露出階段

ルーフバルコニー
階段 ・ルーフバルコニー

風が通り抜ける
窓からこぼれる光が
露出階段を透けて変化する
東京都練馬区の家が完成しました。                    

エピローグ                                                  プロローグ

今日もまた、ジョギング中の人が興味深そうに見て行く。散歩の老人は足を止める。
道路から直接見えないはずなのに何故か目を引く建物だと痛感する。
自然の中に佇む色と形。住む人の品格が滲み出ているからだろうか。


【オールマイティー】

打合せは殆どクライアントのお嬢様ひとりと行なった。
現場には毎日のように足を運び、職人さんへの心配りもこなした。
最後には表示登記、保存登記までやってのけてしまうと言う裁量の持ち主。敬服に尽きる。
1階ダイニングキッチンは吹き抜けの空間が生き、来客にも皆、好評な明るくて開放的なスペースとなった。
オープンなキッチンは使いやすく、安全なので、ご家族皆様に大好評です。を連呼された。
又、キッチンには、憧れのデロンギ製オーブンが鎮座している。・・・よく、お客様の新居にお邪魔すると
かねてからいつの日か手に入れたいと思っている憧れの君に出会う事が少なくない。
考えている事が同じなのは、住まい全体像に及ぶのだと実感する時である。


【バリアフリー】

クライアントは少し御御足が弱い。車椅子でも室内の移動に障害が無いよう、建具は全て引き戸とした。
コンロはIHクッキングヒーターとし、暖房は床暖を中心としたクリーンな生活スタイルにした。
トイレは最新の機器を入れ、何から何まで自動で作動する。至れり尽せり設備にO様は最初戸惑ったと言う。
まだまだこれからもバリアフリーの為の住宅設備機器は発展がめざましい。
長生きして色々な便利装置を経験して貰いたい。


【いぬ】

二匹のキャバリア(キャバリアキングチャールズスパニエル)がいる。
何度打合せに行っても良く吠えられた。これなら番犬として大いに役に立つ。
玄関の上から覗ける小窓はその犬たちの見張り窓にした。
犬のシャンプーはお風呂場で思いきり行なう。
天気の良い日はそのまま浴室隣接の中庭ウッドデッキでブラッシングと自然乾燥し、
広々安全なウッドデッキに続いて行ける。


【おとな】                                   

穏やかな家族に合った、質の良い設備機器を取り入れた。
ひとつひとつ吟味した水栓や洗面器、これらの器具がもたらす、
光の加減の違いに気がつく人ならではの、たおやかな時間を過ごすスペースをつくる事が出来た。
周りの視線を遮った、適度な広さのルーフバルコニーがある。
初夏の夕暮れ嫁いだお姉さまと2人、ビール片手に上がり、大の字になって月を愛でたとの事。
夏までにはデッキチェアーを購入の予定とか・・・。都会のオアシス、
私だけの時間が流れるひととき。夢が膨らむ空間になった。


【光と風】

2階の北壁面に面してトイレと室内物干スペースがある。
トイレには鍵の掛かる引戸が付いているにも係らず、この両空間に陽差しと風が入る。
スケルトン階段を中心に家中を風と光が行き交っているという感じそのものである。
【収納】
昔からの大事なものはなかなか捨てられない。
季節の物を必要な時に必要な場所に取り出す事により、空間が活きている。
日本の本来の生活、衣替えを楽しめる。
造り付け収納は統一したデザインとして、コストダウンを図った。



『はじめての夏を迎えて。』

私たちとの家づくりは、建物の引渡しを最後に会う機会がないわけではありません。
引越しをしてからも、メールのやり取りをはじめ、新居に伺ったり、その後の生活に大いに係っています。
ですから、何年経っても、新生活で起こった出来事が手に取るように分かります。
そんなO様から、はじめての夏を迎えて、メールが届きました。
『デッキチェア買いました。梅雨明けしたらルーフ行きです。
中庭にはガーデンテーブル、チェアを置きました。
屋根雨樋に合わせたグリーンが効いてます。
昨日は友達とワンコ達とで寛ぎました。
夏の昼間は中庭でお茶をして夜はルーフで星を眺める。
なんて贅沢なんでしょう。
今出来る内にこの生活を楽しみます。』