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呼吸 プロローグ・エピローグ

東京都小平市の家-2 プロローグ・プロセス・エピローグから成るストーリーをご覧ください
東京都立川市 一級建築士事務所 鍵山建築設計

 

プロローグ                                                  エピローグ

「国産木材の住宅」


土地の購入が決まり、同時に建築をお願いする会社を探していると連絡をいただきました。

設計施工を行なっている会社数社と、設計監理のみを行なう私ども・・・。

選択肢が真っ向から相対する立場の中で、設計のみならず、対工務店に対し施主の代理となって監理して欲しい。との希望が一番であるとご夫妻の意見が決まり、私どもにご依頼を戴きました。

閑静な住宅地の中で、静かな空間を活かした “何か”も将来的に実現したいとのご要望も密かに計画コンセプトにインプットしました。

自分色に染めていって欲しいと願うばかりです。

 

プロセス
2007.09.27
地盤調査
2008.03.29
祝地鎮祭
2008.05.07
基礎配筋の確認

図面通りに配筋。
2008.05.26
基礎完了検査
 
アンカーボルト本数、コンクリートのでき、
 基礎の位置、廻りの状況等を確認。
2008.06.10




 
祝上棟

閑静な住宅地に身も心も解き解されるオアシス空間が様相を現しはじめた。

東京は梅雨真っ只中。
傘が手放せないはずのこの時期、当日の朝は快晴そのもの。
予定をうわまわる作業で、無事上棟式をとり行う事ができた。
2008.06.17




仮設足場

仮設足場がくまれ、本格的に工事が始まった。
屋根の下地合板張り。
構造材は国産杉、ヒバを使用。
2008.06.24





 

剛床    

屋根下地用構造用合板厚12。
井桁に床組みされ、この上に構造用合板厚24を張る。
さらに火打土台(斜材)を取付、万全。
壁に45×105のたすきがけの筋違いと
ホールダウン(土台梁と柱の接合)金物も取り付く。
床下の設備(衛生)配管が施工された。
2008.07.08



サッシ
サッシの取付。

工務店の社長と工事内容の確認。
現場監督の采配と大工の腕前の重要性再確認。
2008.07.22



小屋裏

小屋裏収納庫。













メッシュの仮囲いシート。
2008.07.29



 
接合金物

ホールダウン金物等の再度確認。
柱頭、柱脚部に同じ仕様のものをとりつける。










破風・端隠しの材料ウイルウォールの搬入。
防火認定のウエスタンレツドシダー。
2008.08.02
施主現場説明会

現場説明・工期の確認。
2008.08.19


 
防湿シート

外壁防火被覆の上に防湿ハウスラップが張られた。



















電気工事の打合せ
照明、コンセントプレート等の位置確認。
見た目の美しさも考慮するように配置の指示。
2008.09.02



配管スペース廻り

配管スペースと壁、天井の取り合いの確認。













外壁のガルバニウム小波板張り。
汎用材料に想いを込め、命を吹き込む。
2008.09.11
塗装見本   


漆喰・オスモカラー色見本の決定。
2008.09.16
ロールスクリーン・ローマンシェードの採寸。
2008.09.24




 
漆喰の下地、PB張り。

漆喰の下地張り。


















フィックスのサッシに仮の材木(採寸用)が付いているが、
後に化粧のたすき掛け筋違いが取り付くことに。









杉板のカウンター。
杉はきずつきやすいが誰にでもやさしい。
2008.10.09




 
漆喰塗り

漆喰仕上げの確認。






















化粧のたすき掛の筋違いが取り付いた。














無事引渡し。
2008.10.17











 







 

完成

とてもシンプルな外観、いろいろな表情をみせる。

















ロールスクリーン、ローマンシェードの材質と色の決定。









壁も天井も漆喰、杉の柱との相性もピッタリ。









北の窓に抜ける風と南の窓から差し込む光
が気持ちよい。














寝室からバルコニーにつながる東西の通路、
回遊性があり、見通しもよい。















寝室の中の洗面室と浴室が癒しの空間になる。

















バルコニーに面した階段室の大きな窓がアクセントになっている。たすき掛けの杉のすじかいが、さらに目を引く。








玄関のポーチ灯が外壁を照らす。










黒い家が周囲の静けさに調和する。
















やわらかい明かりが漆喰を照らし、
しっとりと落ち着いた風合いに・・・。
東京都小平市のやさしい杉の家が完成しました。            

 エピローグ                                                 プロローグ

自然素材


何よりも力を入れて計画しているのが、素材です。国産杉を多用し、壁・天井は漆喰。室内の空気がとても綺麗です。
 
ローコスト

土地代が高価な地域であるため、建物に掛けられるコストが大幅に縮小。お若い二人にぴったりの1000万円台の家が出来ました。
 
セルフビルド

造り付けの収納といわれるような収納は見当たりません。住んでみて自分たちなりのカスタマイズをしていけるよう、そのスペースには杉材で造った棚板。こまやかな奥様の気遣いとセンスできっとお洒落な見せる収納が実現すると思います。
 
基準
 
ほぼ実施設計が完了した時点で、急遽フラット35の融資を受けることになりました。柱の太さや、基礎の高さの変更をはじめ、なんと、床面積の変更まで生じてしまいました。

当初の面積は69.96平米。基準まであと0.04平米を増やさなくてはなりません。土地の面積から計算すると、容積率いっぱいまでにはまだまだ余裕がありましたが、工事面積を増やすと工事金額も増える。辛い選択でもありました。何とか基準の70.00平米を辛うじて超えたところでフラット35の申込となりました。
 


1階のリビングダイニングルームは、将来奥様のプライベートビジネスサロンにもなり得るスペースとしても、計画しました。アロマテラピー、リフレクソロジー、マッサージ、ヒーリング、といったリラックスして時を過ごせる空間でもあります。開店した際にはこのWEBでもご紹介したいと思います。
 
前庭・表庭・裏庭

南に前庭 リビングやキッチン、浴室からも望める南の庭。玄関を入ると小さなピクチャーウインドウを通してこの前庭にあるコンテナに植えた花々が望めます。
来客がホッと出来る瞬間です。

エントランスに面した表庭 家の顔でもある建物のファサードには目立ったインパクトはありません。その分、庭に植えた木々が活きてきます。来客用のカースペースには、奥様が育てたハーブなどが朝日を浴びて出迎えてくれることでしょう。

裏庭 外国映画でしか見た事が無いようなプライベートな裏庭があります。リビングからの眺め、独り占めです。

                             

引渡しから二週間。快適に生活を楽しんでいる様子が手に取るように分かるメールが届きました。081106

一年半のお付き合いの間の、数々の想い出が蘇りました。

『無垢の床板にして正解です。
朝は空気は寒いですが床は冷たくなることはありません。
傷がつきやすいのでキャスターものは一切使えませんが、傷防止のシールを使えば家具も傷をつけずに移動できます。
工夫次第でうまく付き合えるのは、とても楽しいです。
 
重曹とクエン酸とお酢を使ったお掃除を楽しんでいます。
重曹の液をこぼして、木の板に黒いシミができてしまいました。
ヤスリで削ってなおしました。
妻はこれさえも自然素材の化学反応としてWonderを感じる
毎日だと喜んでいます。
 
鍵山さんにはこのような家を設計頂いて大変感謝しております。
多くの問題があったにも関わらず、フォローして頂き、大変助かりました。
私たちだけではおそらく気付かなかったところも
あったと思います。
本当にありがとうございました。』