Kagiyama kenchiku sekkei        鍵山建築設計      Small fantastichouse story  


体感 プロローグ・エピローグ
 

東京都小平市の家-1 プロローグ・プロセス・エピローグから成るストーリーをご覧ください
東京都立川市 一級建築士事務所 鍵山建築設計

 

 プロローグ                                                 エピローグ

「リフォームをしたい。」という相談のメールが届いた。

道路付けが厳しく、大規模なリフォームは法的に不可能だった事。
予算面でも新築が可能な事。

などなどから、新築に移行、すぐさま「建築条件のない、良い土地が見つかった。」と、メールが届いた。

その時点で心に決めていたのは、設計監理は鍵山建築設計に依頼するという事だった。
銀行ローンの事、土地の良し悪しの見方、土地の形状と要望事項のギャップの有無、分からない事が山ほどあった。

ひとつひとつ、私どもとのメールの交換で解決に結び付き、リフォームをしたかったあの時から1ヶ月で、土地の契約と設計監理の契約まで漕ぎ着けるバイタリティー溢れるM様との家づくりが始まった。

『家に居る時間が短いから』という理由から、クライアントご主人が拘るのはただ1つ。

想いを馳せるクライアントの、“今すぐにでも“と、逸る気持ちもよく分かる。

・・・この想い。最も得意とする空間のひとつです。おまかせ下さい。・・・・・そして、お楽しみに。

 

        
プロセス
2003.09.30
地盤調査
地盤調査

台地・・・OK。
工事会社が決定し、いよいよ始まりです 2004.06.30
2004.07.12
地鎮祭
地鎮祭

大安吉日

地縄張りをして、建物位置の確認をする
2004.07.22
遣方
遣方

敷地周囲に木杭に打ち付けた貫板を張り巡らし、壁芯と高さの基準ラインを設定する

敷地東側のコンクリートブロック塀の高さ1.6mを0.6mまでカットし、防災防犯に配慮する
2004.07.23

捨てコン
捨てコン(クリート)

捨ての意味は事業の正確性を帰す為の事前作業。
コンクリートを捨て打つ事により、実工事を際立たせる。墨付け、基礎コンクリートの鉄筋組立及び型枠の立て込み台として重要な役割を果たす。

防湿フイルム

コンクリートの耐圧盤の下に敷き詰めます
低床設定の為、防湿フイルムは厚めの0.2mmを使用。
2004.08.03
基礎耐圧盤
基礎耐圧盤

見るからにがっしりして、頼もしい
『見るからに』も重要点
2004.08.21
基礎養生
基礎養生


養生期間をしっかりとり、
建て方に備える

2004.08.27
上棟式

上棟式

上棟式
 
上棟式
 
上棟式

思いがけず盛大な棟上式

お子様もお清めに参加

鳶の親方による木遣りも披露され、
立派な酒(茶)宴になりました

頑丈に木組みされた骨格は期待に満ちている
2004.09.04
垂木掛け

垂木掛け
 
垂木掛け

屋根板を支えるために棟木から軒桁に架け渡す長い材を垂木といいます

丸屋根に似せてはいるが、屋根勾配に変化を与え、実は、折れ屋根の連続である
垂木は折れ部毎にジョイントしてあり、大変面倒な仕事を大工さんにお願いしている
隠れる部分であるのにも拘わらず、見ての通りとても丁寧に仕上ています
金物の取り付けも見事です

すてきな家になること間違いない
2004.09.07
小屋梁

小屋梁
小屋梁

半間毎に連続した小屋梁が広がりと強さを演出している
2004.09.09
屋根透湿防水紙
屋根透湿防水紙

タイベックルーフライナー
スグレモノ
2004.09.17
窓台とまぐさ
窓台とまぐさ

まぐさ、窓台とは窓、出入り口などの上と下に渡した水平材
この間にサッシが取り付く

太い材で隙間無く施工されている重要な部位

壁の耐力にも関連する
2004.09.29
内部東面
内部東面

アール天とハイサイド窓が取り付く面
2004.10.02
屋根板金工事・壁合板張り
屋根板金工事・壁合板張り

屋根はガルバスタンディングシーム葺き

壁は構造用合板(3×8)張り
2004.10.05
天井断熱材
天井断熱材


ビッシリ充填されたロックウールマット
2004.10.08
外壁透湿防水紙
外壁透湿防水紙

デュポンタイベックハウスラップ

金木犀の香る木の下から
2004.10.25
鉄骨階段
鉄骨階段

鉄骨階段を採用することで容易にクライアントが2階部分の工事状況を楽しむことができる
2004.10.27
壁断熱材
壁断熱材

ロックウールマット充填

この面に造作家具が梁と壁に固定される
2004.11.13
ハイサイドライト
ハイサイドライト

オーニング窓
一気に風を通す
2004.11.29
造り付け家具
造り付け家具

長い収納家具

この家具は物を収納する目的と共に建物をより強固にする役目も果たす
東京都小平市の家-1が完成しました
朝日が燦燦と降り注ぎ、大らかさを感じさせる家になりました


外観



 

 
内観1 


内観2
 
完成しました


 エピローグ                                                 プロローグ

角地に見える敷地ですが、

実は一方の道路との間に100mm幅の隣地(他人の敷地)が通っていたので、建築基準法上は角地ではない。

門などを付けてそちらの道路に出る事も出来ない。
しかし、道路に面していないと道路斜線が掛からない。

・・・ですから、このような形の住宅が実現出来たのです。


家づくりでは、数々のドラマが生まれます。

どんな家にしたいかをご夫婦で話し合ううちに意見はものわかれ。

それぞれの想いをメールに託し、私どもに届くこと数回。その度毎に
『では、4人で打ち合わせしましょう。』という事になりました。


『家でふたりだけで話していると、お互いの考えが食い違っていて本当に家が建つのかとても不安になるし、自分達だけで考えていると悪い事ばかり考えてしまって・・・・。

鍵山さんと話すとどんどん分かってきちゃうね。』と問題は即解決し、晴れ晴れした様子で話すクライアントのあの顔が忘れられません。
 
クライアントご夫妻は共働きの為、打ち合わせの時間がなかなかとりにくいと言うハードルも、夜遅くお勤め帰りに寄って貰うなどして、打ち合わせした日もありました。

又、工事が始まってからは、今秋の長雨に祟られ、現場は遅れはじめて気をもんだり、ある時には朝一番で現場まで目を擦り擦り車を走らせた日もありました。

まさに夜討ち朝駆け何のその。やっと完成した東京都小平市の家です。

そして、鍵引渡しの日、お子様たちはかくれんぼをして家中を走り回りました。

楽しい所がたくさんあり、おおはしゃぎ。
そしてひとしきり遊び、落ち着いたのが、ロフト。

子供部屋として予定していた部屋よりこちらの方がずっと快適でお気に入りのようです。

よく、子供部屋は快適にしない方が良い。と言われます。

それは、あまりの快適さにいつまでも出て来なくなるからです。
その点ではこの子供部屋は合格だったのでしょうか。

                                   
ハウスサプリ

とでも言うべき、リビングの高い天井。
シーリングファンがたおやかに廻る。思わず上を見上げたくなる気持ち良さ。
東に大きく開け朝日を浴びるハイサイドライト。
みんなのモチベーションを高め、一日が元気で始まる予感です。


1日の終わりはオープンな浴室でゆったり 

『他は任せる。』と言っていたM様の一番要望項目はここ浴室。
調光器付きの照明器具でその時々の気分を味わい、テラスにはシンボルツリーを植栽し、
鑑賞しながらの入浴。明日への活力に繋がります。ここに洗濯物を干したまま出掛けられます。
室内と浴室間の建具は防犯硝子のサッシを使っています。
つまり、室内である浴室は室外でもある機能をも持ちあわせているのです。
屋外のお風呂・・・住宅街でありながら露天風呂気分での入浴が楽しめる快適空間です。


玄関ドアを入ると両脇に天井までの大きな収納が用意されています。
左には黒い扉。右には赤い扉。
そう。夫と妻の為の収納です。
他の収納は全てホワイトで纏まりましたが、ここだけは各々の為だけの収納として確立しました。


打ち合わせの中で、当初M様はこの色についてどうもイメージが湧かない。
と、数日間保留になりました。そこでM様が出してこられた回答は提案していた色、黒と赤でした。

実際、ドアが付いた時に改めてこの良さをわかっていただいたようで、
『鍵山さんの言う通りにして良かった!』と、言っていただきました。

この玄関から、廊下、階段、子供室、主寝室、ウォークインクローゼット、洗面室、浴室、トイレ、の1階部分が全て引き戸で仕切られ、同一のタイルを施工している為、一体化した空間になります。

リビングには、横に広がる収納。
縦長の敷地に縦長の家。壁面いっぱいの収納では圧迫感を与えてしまうので、
上・中・下を空ける事により、視線が通り、広々感じる事が出来ます。

又、引き戸にする事で開けたままならば、オープンな収納となり、使用目的が広がります。
 


最近、家造りやリフォームを取り上げたテレビ番組がとても多くなりました。
どんな家になるのか、出来てみないと見当が付かない。
出来上がった時にはじめて見る。
途中で思わぬ出来事が起きる。
というような事はそうそうありませんが、建築家との家づくりは時間も話し合いも手間も掛かり、それぞれのドラマがあります。

そうして、このような素晴らしい住宅が完成したのです。
 
昨日より今日。今日より明日。そして未来。
引越し前の準備の為、クライアントは新居で1日を過ごした際、新たな喜びを見いだした。とメールを下さいました。

工事途中より完成引渡し時、引渡しの日よりも荷物搬入準備の時、そして住んでみると又一層この住まいとなかよしになれると信じてやみません。