Kagiyama kenchiku sekkei        鍵山建築設計      Small fantastichouse story  


高台 プロローグ・エピローグ

 

東京都八王子市の家-2 プロローグ・プロセス・エピローグ から成るストーリーをご覧ください
東京都立川市 一級建築士事務所 鍵山建築設計

 

プロローグ                                                  エピローグ
             「国産木材の住宅」

じいちゃんが植え、とうちゃんが育てた木を使って、自分の家の建築計画をします。
そして自分で選別した木を、山から切り出すと言う、思い入れのある家づくりをします。

設計に合わせて材木を切り出し、乾燥、がありますので、完成まで超ロングラン。
加えて、購入した敷地には、生活に必要なライフラインは完璧ではありません。

この手続きと工事にも相当の工程が発生すると思われます。
これらひとつひとつを着実に踏み締めながら、新しい土地で新しい生活がはじまります。

プロセス

地盤調査 地盤調査

傾斜地特有の地盤

盛土部分は少し軟弱、切土部分はしっかりした地盤

この地の盛土部分の土は比較的良質な赤土と思われるのでそこそこの地耐力が得られそうだが・・・
木の切り出し

木の切り出し

木の切り出し
木の切り出し

今年の冬の到来は随分遅く、いつまでも暖かい日が続いていました

12月も下旬になって、やっと山の気候も冬本番となり、木の切り出しに適した季節になりました

時は1月下旬、施主自ら山に入り、落葉松、杉などの材を岩手の山から神奈川県の藤沢へ向けての第一歩を踏み出しました
製材所

製材所

製材所

製材所
製材所の様子
05.08.06 工事契約 地縄張り ご近所挨拶廻り
05.08.31
根切
根切
05.09.03
配筋工事
配筋工事
05.09.12
基礎
基礎     


基礎天端均し終了




下水管工事

下水本管敷設工事が始まる

2週間程度、現場はかかれない

その間施工上の納まりの検討にはいる
スチールデッキのアプローチ下部

敷地は道路より一層分下がった位置にある

道路と同レベルにアプローチ

空中にスチールデッキを浮かせて、2階玄関につなげる
05.10.14
上棟

上棟

上棟
上棟

天気に恵まれ、無事棟上が完了

思い入れ深い、施主切り出しの木材が日の目をみる。

キラキラと輝いてみえる
05.10.15
登り梁
 登り梁
登り梁

登り梁は重要な構造材

壁と屋根を接合する
05.10.15
登り梁
オール真壁

落葉松(からまつ)羽目板の取り付け用に、柱に溝をきってある
05.10.17





色々な接合金物

ひねり金物 [垂木と母屋の緊結]

山形プレート [土台と柱の緊結]

山形プレート [柱と梁の緊結]

短冊金物 [梁と梁の緊結]

大地震時にこの金物たちが命を救う。
05.10.21



外壁ボード張りが終了、サッシの取り付け

道路脇から、1階部分を見下ろす

断熱材充填

天井の充填がはじまる
05.11.05
断熱材
 
1階床断熱材   


床梁を格子状にし、間に断熱ボードを充填


05.11.05
北側の刷き出しサッシ
北側の刷き出しサッシ


オープンスペースに大開口

眼下に市内が一望できる

中空の穏やかなひかりが入り込む
05.11.05



リビング ダイニング キッチンの
天井板張り

キッチンからロフトを見上げる
南面のハイサイドライトから、光がふりそそぐ

梁の上からキッチンを見下ろす
空気の流れを感じて、とても気持ちが良い
05.11.11
赤松フローリング
フローリング張り

赤松のフローリング

すごくいい感じ
05.11.16
外部階段
外部階段

ファインフロアーのスチール階段が付く

隙間から光が入り込み、地面を照らす
05.11.27

姿を現す
足場バラシが終了し、姿を現す


山の斜面に沿って、屋根を流している

道からは2階部分が見える

ハイサイドライトが光を捕らえる
05.12.07

外部手摺り

スチール支柱の取り付け


黒のガルバに光が反射し、美しい
05.12.08
グレーチング
グレーチング

ファインフロアーのグレーチングの下は風の道
05.12.15

キッチン    

豊かな空間、最高の場所


役所の完了検査を実施



06.01.10
手摺り取り付け

手摺り取り付け
手摺り取り付け終了

外部バルコニーの木製手摺取り付け

外構落下防止手摺りの取り付け
06.01.11




 
2階バルコニー


北バルコニー

すばらしい眺望
06.01.12
キャットウォーク

キャットウォーク

キャットウォーク

キャットウォーク

リビングダイニングに奥行きを与え、広がりを演出する
06.01.14
2階リビングダイニング

2階リビングダイニング

2階リビングダイニング
2階リビングダイニング

冬の日差しが北バルコニーまで注ぐ
06.01.18
アプローチ兼バルコニー

アプローチ兼バルコニー
アプローチ兼バルコニー

アプローチからスチールバルコニー
そして北ウッドバルコニーに繋がる


視線が抜け、広がる


まるで滑走路のよう
06.01.20
階段
階段

1階から2階を見上げる

空気がタテに流れる
06.01.21
リビング
リビング

岩手の木材が構造材はもとより、床、壁、天井の仕上げに至る、全てに使用されている

豊かな空間と相まって、気持ちよいの一言である
06.01.22
1階トイレ
1階トイレ  

壁の一部はポリカーボネート、やわらかい光を取り込むことにより、広がりを感じさせる



 
06.01.23
ダイニングからリビングを撮る
ダイニングからリビングを撮る
搬入され組み立てられた支給品の柱、梁には、ばらつきがあった。
荒いものは施主自らサンダーで削って、ピカピカにした。
土日も無く、現場に出向いた。
見違えるような輝きを見せた。

又、内部塗装もやり遂げた、施主のがんばりに拍手
1階洗面室  1階洗面室

南に面していて明るい

納戸と浴室に繋がり、使い勝手が良い
神奈川県藤沢市の家が完成しました。              


エピローグ                                                  プロローグ

「国産木材の住宅」


当時住んでいたマンションで何度も水害に遭い、土地探し中に私どもと会った翌日、設計監理のご依頼を頂いた。


完成した今から振り返ること・・・一昨々年・・の暮れの事である。

この時のご夫妻の意見はまだ纏まっていなかった。
そこそこの造りで良いからのびのびした空間が欲しいご主人と、狭くても頑丈な造りを望む奥様。
そして出来たのが、のびのびした空間のある丈夫な家。
 
見つけた土地は

水害とは縁の無さそうな北向きの傾斜地。
一段上の前面道路には水道は通っていない、下水も通っていない、ガスも通っていない。
普通に考えると敬遠する人が多い条件が揃っている為、世間相場より、幾分価格は低かったらしい。
そんな土地だからこそ、建築家の器量の全てが活きてくる。完成までの期間や手間を惜しまず、
お互い切磋琢磨し、施主共々、各管轄の折衝・立会いに幾度となく訪れた。
 
藤沢⇔立川

常に、現場まで片道3時間を見て出掛けた。
このような場合、設計段階での施主との打合せは殆ど中間地点の登戸の喫茶店で行なった。
『では、次の打合せはいつもの喫茶店で。』とメールで約束したにもかかわらず、行ってみたら駅前開発で一瞬のうちに更地になってしまい、お互い顔を見合わせて笑ってしまった夏の日の事は忘れられない。
設計期間が長いと色々想定外の事もある。
 
切り出した木材は

『通常の家の3件分に相当する。』と言われる程の量が現場に持ち込まれ、所要木材の100パーセント近くを占めた。
よって、搬入された材を造作する手作業が多く、大工の技が至るところで活き、愛着のある手づくりの家づくりとなった。
余った木材は寸分たりとも無駄にせず、入居後の日曜大工材と化し、工具も買い込み、まずは本棚に挑戦すると言う。
これから親子で作っていく幾多の家具にも、同じ年輪の一本一本が刻まれ、ふるさとの心を感じるであろう。
又、IHクッキングヒーターを始め、エコキュートを利用したオール電化住宅にする事により、クリーンな環境も保てた。